モデルハウスを見学するときの注意点!5つのチェックポイントとは
モデルハウスとは、展示用の住宅のことをいいます。住宅メーカーなどが建てた、見本用の物件と考えるとわかりやすいかもしれません。見学しながら、担当者に話を聞けるので、家づくりの際の参考になります。では、実際にモデルハウスを見学するときは、どのようなことに注意したらよいのでしょう。
モデルハウスのタイプとは
モデルハウスには、住宅展示場タイプと分譲タイプとがあります。どのような違いがあるのでしょうか。
住宅展示場タイプ
広い敷地内に、複数のハウスメーカーのモデルハウスが展示されています。見本として建てられている、見学専用の住宅で、実際には別の土地に新しい家を建てます。
プランの例として建てられたもので、実際に建てる家とまったく同じというわけではありません。複数のハウスメーカーのモデルハウスを比較できるので、ハウスメーカーをこれから決める方におすすめです。
分譲タイプ
分譲地の一角に建てられたものです。一定期間モデルハウスとして公開され、期間が過ぎると購入できるようになります。実際にその土地で、モデルハウスとして公開していた家にそのまま住むということになります。
契約を交わすだけで購入できるので、設計などの打ち合わせに時間を取られることもありません。また、モデルハウスとして公開されている間に置かれていた家具や家電などが、そのまま付いてくる場合もあります。少しでも早く新しい家に住みたい、という方に向いているでしょう。
見学時に確認したい5つのチェックポイント
モデルハウスを見学するときには、どのようなことを中心にチェックすればよいのでしょうか。それぞれ、重要視する箇所は異なるかもしれませんが、基本的な5つのチェックポイントをあげていきます。
間取り・動線をチェックする
各部屋の配置とつながり方は、必ずチェックしておきましょう。玄関、リビング、キッチン、浴室、階段、テラス、寝室、子ども部屋など、すべての部屋の配置を確認します。同時に動線の確認も必要です。動線がスムーズだと、家事もはかどります。実際に生活することを思い浮かべながら、確認していきましょう。
各部屋の広さも、大切なチェックポイントです。置きたい家具がある場合は、部屋の広さとのバランスも確認が必要です。モデルハウスに置かれている家具の大きさを参考にするのもよいでしょう。
設備に触れてチェックする
ドアの開閉具合、キッチンや浴室の設備、照明のスイッチなどは、実際に触れてみて使い心地をチェックしてみましょう。また、コンセントの場所、電話の配線なども、きちんと確認することをおすすめします。気になるところがあれば、変更が可能かどうかを担当者に質問して、解決しておきましょう。
収納をチェックする
快適に生活をする上で、収納は大きな要素になってきます。家族の共有部分、各部屋ともにチェックしておきましょう。収納の大きさや数ももちろん大切ですが、使いやすい場所にあるかどうかも重要です。
脚立を使わなければ届かないようなところに設けられた収納や、奥行きがありすぎる収納は、使いにくい場合もあります。その結果、あまり収納を使わなくなり、部屋が乱雑になってしまう可能性もあります。実際の生活で使う場面を想像しながら確認してみましょう。
家の機能をチェックする
耐震性や耐久性、構造のチェックも忘れてはいけない項目です。目で見たり触れたりできない部分なので、担当者に確認することになります。その時に、わかりやすく説明してくれるかどうかもチェックポイントのひとつとなります。
モデルハウスで案内をしてくれたスタッフが、契約から引き渡しまでの窓口となるのが一般的です。契約をする場合、長いおつき合いになるので、きちんと説明をしてくれるスタッフなら、安心感を得られます。
イベントをチェックし参加してみる
住宅展示場では、さまざまなイベントが開催されています。資金や税金、ライフプランの相談会、インテリアの相談会など、興味のあるものがあれば参加してみましょう。普段は見られない構造部分のモデルを見ることができたり、技術体験ができたりするイベントを開催しているところもあります。家づくりについて、より深く考えるきっかけになるかもしれません。
見学時に注意しておきたいこと
モデルハウスの見学に出かけるからには、雰囲気を見て帰ってくるだけではなく、多くの収穫を得たいものです。そのためには、行く前にチェックリストを作っておくことをおすすめします。担当者に聞きたいこと、確認しておきたい設備などを、細かくリストアップしておきましょう。
また、置きたい家具などがあれば、サイズをメモしておくことも重要です。頭に入れてあるつもりでも、現地では見ることに集中するあまり、確認もれが出てくることも多いものです。小さなことでもリストに加えておきましょう。
また、当日は、筆記用具を持参し、見聞きしたことをリストに書き加えておくと、あとで見返しやすくなります。メジャーも必要です。部屋の広さ、ドアの大きさ、廊下の幅など、必要なものは間取り図に記入しておくとよいでしょう。
また、カメラやスマートフォンなどで、要所ごとの写真を撮っておくことをおすすめします。チェックリストに書き込んだメモと照らし合わせることで、よりわかりやすい記録となるでしょう。ただし、モデルルーム内の写真を撮る際には、担当者に確認をしてからにしましょう。
実際に見て、触れて、確認できるモデルハウス。家づくりをする上で、大きな役割を果たしています。モデルハウスのメリットを最大限に活用するため、事前にチェックリストを作るなど、充分に準備をして出かけましょう。契約をする場合、モデルハウスで案内をしてくれたスタッフが担当者となるのが一般的です。わかりやすく説明してくれるかどうかも、チェックしましょう。